本記事ではADHD専業主婦の私が保育園を利用した実体験についてご紹介します。
保育園は働いていないと利用できないというイメージを持たれがちですが、精神疾患がある場合でも利用することができます。
ADHD等の精神疾患があり、育児に悩んでいる方は是非本記事をご覧ください。
保育園利用に至った経緯
当時私は、子供(2歳、0歳)の育児中でした。
上の子は絶賛イヤイヤ期、下の子は目が離せないという地獄のような状況でした。
ADHDである私は壊滅的に育児が向いておらず、何から手を付けて良いか判断できずパニックになった結果、何一つやりたいことが進んでいないという毎日を過ごしていました。
今となってはあの頃は育児ノイローゼだったと思います。
当然、家事をする余裕もなく、洗濯物は溜まった状態、ろくな食事も準備できない、食事した皿もそのまま、と、家は散々な状態でした。
そこでまず頼ったのが、自治体の家庭児童相談室です。
家庭児童相談室は簡単に説明すると、0歳~18歳の子供の育児をしている家庭に対して、養育に関する相談、ケアをしてくれる組織です。利用料金はかかりません。
家庭児童相談室に電話で相談をしたところ、担当者の方が後日家に来てくれました。
担当者の方に自身がADHD診断をうけていることや育児、家事等の悩みを伝えると、

下の子は保育園を利用したらどうでしょう?

え?働いていなくても保育園って利用できるんですか?

精神疾患等を理由に保育園を利用することも可能ですよ
病気の人であれば保育園を利用できるというのは知っていましたが、それは入院しているとか手足が不自由で物理的に面倒を見てあげられない場合くらいだと思っていました。
そのため、まさかADHDが保育園の利用条件に該当するとは思ってもいませんでした。
このことをきっかけに保育園の利用に向けて動き出しました。
詳細については後述させていただきますね。
また参考ですが、家庭児童相談室との面談では、家事のサポートをしてくれる居宅介護サービスについても勧められ、利用に至っています。
こちらも利用方法等、記事にしていますので併せてご覧くださいね。
保育園利用までの流れ
保育園利用までの流れはこんな感じでした。
・保育園探し
・保育園見学
・書類の準備、役所の審査
障害があるからといって特別なことをしたわけではなく、ごく一般的な流れだと思います。
それでは、それぞれの項目について説明していきます。
保育園探し
まず、役所に行き保育園を利用したいと、伝えました。
すると、現在の住所近くにある保育園一覧を共有していただけました。
自宅から通えそうな保育園をピックアップし、利用したい保育園について担当者に伝えます。
私はリフレッシュ保育で利用したことのある保育園を候補に挙げていたのですが、自宅からもっと近い保育園があったようで、担当者の方から

こちらの保育園の方が近く、通う際の負担も少なくて良さそうですよ。
現在、児童受入可能な空きもあるようです。
と親切にアドバイスもしていただけたため、スムーズに保育園選びを進めることが出来ました。
私の場合は、最終的に第3希望まで保育園をピックアップしました。
保育園見学
次にピックアップした保育園にそれぞれ電話し、見学させてほしいと、伝えました。
調整した日程にて保育園の見学をさせていただき、どんな保育園なのかを確認します。
当日は見学だけでなく、保育園の教育方針等を先生からご説明いただけました。
また、保育園によって毎日の持ち物も異なるようで、必要なことはメモしておいて保育園毎に比較できるようにしておきました。(毎日おむつを持参する必要があるとか、お昼寝布団が必要とか)
書類の準備、役所の審査
次に役所の審査を受けるために、以下書類を準備します。
・保育所等利用申込書
・児童健康状況調書
・保育を必要とする事由を確認するための資料
保育所等利用申込書には希望する保育園について記載する書類です。
児童健康状況調書は出生時の状態、予防接種状況、アレルギー等の子供の健康状態について記載します。
保育を必要とする事由を確認するための資料は人によって異なると思いますが、私の場合は、夫の就労証明書と私の障害者手帳の写しを提出しました。
これらの申請書類は役所や保育園に用意してありましたが、役所HPからダウンロードすることもできました。
一通り書類の準備ができたら、役所に提出します。
受入可能な定員数や他の希望者状況をもとに、役所にて審査していただきます。
定期的に募集タイミングがあり、そのタイミングで入園希望が競合した際には優先度の高い方から入園させていただけるようです。
幸い、私の際には落ちることなく子供を入園させていただくことができました。
まとめ
記事のまとめは以下の通りです。
・ADHD等の精神疾患を理由に保育園を利用することが可能
・保育園を利用するまでの流れは一般的な対応と変わらない
目に見える病気や障害と違って、発達障害の困り感は根性論で頑張れば出来ることと認識してしまいがちだと思います。
耳の不自由な人に根性で聞け!足の不自由な人に根性で歩け!と言う人はいないように、発達障害もやる気だけでどうにかなるものではありませんし、うまく出来ないのは頑張りが足りないわけでもありません。
自分を責め過ぎず、行政・福祉サービスを最大限に利用し、日々の負担を軽減していただければと思います。
ADHDで育児にお困りの方は、是非、保育園利用をご検討ください。